特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(22)網膜膠腫の組織學的所見補遺(其の1)
高安 晃
1
1鹿兒島醫科大學眼科學教室
pp.132-133
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201072
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緒言
網膜膠腫の眼内發育に就ては既に知られて居る樣に1.發生年齢が非常に若い點,2.一度發生した腫瘍が自然治癒を示し眼球勞に陥る點,3.私が以前報告した樣に乳兒に見た眼瞼嚢腫(網膜の發生異常)にグリオーム細胞群を發見した點等から次の樣な事を推定する事が許されるであろう。即も網膜細胞は發生胎生時に先天異常を有して居て,これが或る條件によつて増殖を促進されるもの或は反對に其の儘で發育が停止するか抑制されるものもあつて良いと考えられる。從つて種々な方面から是等の問題を研究して見たいと考える。今回は主としてX線照射が網膜膠腫組織に如何なる治療的影響を及ぼすかに就て組織學的見地から其の知見を補足して見たい。
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