特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(21)水晶體のビタミンCの代謝(第3編)—解糖過程との相關
三島 功
1
1大阪大學眼科教室
pp.129-131
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201071
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序言
水晶體に比較的多量のビタミンC (以下V.Cと略記する)の存在する事が指摘されて以來,水晶體のV.Cに關する研究は枚擧に遑ない程なされて來た。併しその根本問題たる水晶體内のV.Cの由來に就いては,多くの解説が試みられていたが解決を見るに至らず,全く不明であつた。例へばFis-cher1),Muller2)等の水晶體内合成説,中村3)等の編側透過説等々あるも,實驗的證明を缺くか又は不充分であり,一般に承認されるに至らなかつた。所が先に荻野4)は,水晶體に六炭糖よりV.Cを合成する能力のあることを實驗的に立證し,本問題の基礎的事實を明にした。
其の後吾人は,水晶體のV.C集成機序につき研究を進め,中間代謝物の2・3を決定出來た。所で水晶體のV.Cの母質が六炭糖であるので,こゝに炭水化物の代謝たる解糖作用との關係があるのではなかろうかとの疑問を生ずる。
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