特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(20)頸動脈毬を摘出した網膜色素變性症の遠隔成績
曲直部 正夫
1
1大阪逓信病院
pp.125-129
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201070
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緒言
昭和17年末瀨尾,中山兩氏が頸動脈毬(頸毬)外科を提唱して以來この手術の眼科的活用就中難治の網膜色素變性症(R.P.)に對する應用も日を追つて盛況となり發表數も井上氏(昭和19)以來今日迄既に20例に近く恰も一流行の如き觀さえ呈している。この効果に就て生井氏等の否定に近い見解もあるが學界の趨勢は有効且つ施行の價値あるものとして認めるに至つた。然し斯る現状に於ても果してこの手術が永續的に治効を奏するものか,然らずとすると効果持續期間は幾許かと言う點迄究めて得たる遠隔威績を明示した報告が甚だ少いのは遺憾である。
私は昭和22年の春以來この手術をR.P.患者に實施し,その成績を求めていた所,相當與味ある遠隔成績を得たので茲にそれを報じ併せて同手術施行指針の一資ともなる事を希う。
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