臨床實驗
最近10年間に於ける角膜實質炎の統計的觀察
片岡 省策
1
,
木村 正
1
1大阪鐵道病院眼科
pp.503-505
発行日 1951年8月15日
Published Date 1951/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200913
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緒言
昭和15年1月より昭和24年12月に至る10年間に,大阪鐵道病院を訪れた角膜實質炎患者を統計的に觀察した。時恰も今次大戰による動亂時代を經過し,途に悲慘な敗戰の苦杯を嘗め,全く虚脱の状態に陷つた時期である。而してその90%以上が,先天梅毒に起因すると云われている角膜實質炎が,如何なる樣相に於てかゝる時代の消長に對所して來たであろうか。かゝる觀點より,この種疾患の統計的觀察を實施する事は興味ある事と思う。
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