臨床實驗
メチルプロミゾールの眼結核に對する小經驗
小原 博亨
1
1名古屋鉄道病院眼科
pp.426-430
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200694
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結核の化学療法として,現在用いられる藥剤はStreptomycin.PAS.(Para-aminosalicylic acid)Acetylamino-benzaldehyde-thiosemicarbazone(Tbl.Conteben).Diphenyl-sulfone藥剤(Pro-min, Promizol, Diasone)の4種が主なものである.此のDiphenyl-sulfone系藥物は1941年Hinschow及びFeldmanによつてProminが創製されて,抗酸性菌に有効な事が発見されたが,次いで毒性の更に少いDiasone, Promizolが発見されるに至つた.メチルプロミゾール(メ・プと略す)はPromizolに類似した化学構造をもつ新スルフオン化合物で,抗菌作用及び血中濃度の点に於いてもまた其の効力の点に於てもPro-mizol其他のスルフオン剤に優つて居ると考えられて居る.私は此のメ・プを眼結核に應用して刮目すべき著効を得たので報告する.
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