臨床實驗
トラコーマ病毒感染家兎の免疫學的研究及びトラコーマ患者の血清學的診斷に就て
岩見 澤市
1
,
齋藤 正
1
,
金田 利平
1
1札幌天使病院眼科
pp.236-239
発行日 1950年6月15日
Published Date 1950/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200594
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Ⅰ緒論
家兎睾丸内接種を利用すれば種々なる濾過性病原体を研究する上に非常に好都合であることは既に早くより中村(豊)教授により提唱せられている.
同教授は痘毒,水痘,発疹チブス,病原トリパノゾーマ,ワイル氏病等に就て睾丸内接種を行つて容易に感染せしめ,緖方氏は恙虫病に之を利用して病原体の発見となつた.又麻疹に就ては川久保,笠原,谷口氏等が之を行い,ヘルペスに就ては皆見氏が利用している.
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