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連載 基礎からわかる甲状腺眼症の臨床
甲状腺眼症の治療「斜視手術」の巻!―その1
Management of thyroid associated ophthalmopathy―strabismus surgery
木村 亜紀子
1
Akiko Kimura
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.1452-1457
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104889
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はじめに
白内障手術も硝子体手術も最近の眼科手術は本当に縫う操作が減りました。でも斜視手術は今も昔も切って縫う操作が基本です。縫う操作が苦手な先生は斜視手術に時間がかかります。しかも,斜視手術は点数が低い,だから斜視手術は「面倒くさい」とお考えの先生方も多いかと思います。ところが,保険点数の改訂により斜視手術の点数は白内障手術に肩を並べています。手術時間も慣れれば短縮されます。
斜視手術が白内障手術のように扱われ,甲状腺眼症の斜視に対する手術治療が広く普及するように,甲状腺眼症の代表例を呈示しながら2回に分けて解説いたします。今回は最も頻度の高い罹患筋が下直筋のケースについて解説し,次回は両眼の下直筋が罹患筋のケースや内斜視に回旋斜視を合併した少し難しい2期的手術が必要な症例を中心に解説したいと思います。是非,甲状腺眼症の斜視手術にトライして下さい!
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