特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
2 眼表面・角膜疾患
■診断・治療
角膜内皮炎の病態と治療
井上 智之
1
1住友病院眼科
pp.140-144
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103924
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ここが変わった!
以前の常識
●角膜内皮炎は臨床症状による診断からステロイド薬による消炎治療か,単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスに対するアシクロビル治療であったが,原因不明で治療困難なことがしばしばであった。
現在の常識
●前房水に対するPCR診断の導入で,サイトメガロウイルスをはじめとするヘルペスウイルスによる角膜内皮炎の診断および治療効果モニタリングが可能になった。
●治療には消炎薬に加えて,ヘルペスウイルスの種類に応じた抗ヘルペスウイルス薬の選択が必要である。
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