連載 眼科薬物療法のポイント—私の処方・35
ヘルペス性角膜内皮炎
秦野 寛
1
1横浜市立大学
pp.1805-1806
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900947
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患者 76歳男性 主訴:視力低下
右眼の霧視を自覚して当科を受診した。下方に軽い毛様充血とその象限に一致した角膜に扇型の角膜実質浮腫がみられた。実質浮腫の裏には大きな豚脂様の角膜後面沈着物が付着している。角膜上皮欠損はなく実質内細胞浸潤もはっきりしない。軽度の前房混濁がある。11日前から右頭皮に帯状疱疹と考えられる皮疹がみられている。
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