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連載 今月の話題
霰粒腫―日常診療で遭遇する疾患と病理
Chalazion―Histopathology of the common ocular disease
後藤 浩
1
Hiroshi Goto
1
1東京医科大学眼科学教室
pp.7-10
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103500
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霰粒腫は日頃よくみる代表的な外眼部疾患であり,治療の機会も少なくない。しかし,その発症機序については不明な点も多く,治療法についてもいまだに議論の多い不思議な眼疾患の1つである。霰粒腫の病理組織像は巨細胞を伴った肉芽腫性炎症であるが,臨床像を反映するかのように病理学的にもバリエーションがみられる。霰粒腫の臨床と病理をしっかりと理解しておくことは,しばしば問題となるマイボーム腺癌(脂腺癌)などの悪性腫瘍との鑑別のうえからも重要である。
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