特集 眼感染症診療ガイド
II.診断・治療のポイント
ぶどう膜・網膜
HTLV-I関連ぶどう膜炎
寺石 友美子
1
,
松尾 俊彦
1
1岡山大学大学院医歯学総合研究科眼科学
pp.226-229
発行日 2003年10月30日
Published Date 2003/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101459
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HTLV-Iの特徴
HTLV-I(human T-lymphotropic virus typeI)1)はヒトレトロウイルス科オンコウイルス亜科に属するRNAウイルスである。ヒトでは成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia:ATL),痙性脊髄麻痺(HTLV-I associated myelopathy:HAMまたはtropical spastic paraparesis:TSP),感染性皮膚炎(HTLV-I associated infective dermatitis)の原因ウイルスとして認知されており,肺炎,関節炎,自己免疫疾患との関連も注目されている(表1)2)。
眼科領域ではぶどう膜炎やシェーグレン症候群の関連ウイルスとして,近年関心を集めている。
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