連載 他科との連携
ドライアイと他科との関連
清水 一弘
1
1大阪医科大学眼科学教室
pp.1564-1565
発行日 2003年10月15日
Published Date 2003/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101390
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ドライアイは単なる乾き眼の範疇を超えて他臓器と非常に多彩なかかわり合いを持つ症侯群です。したがって他科との関連も自ずと切り離して考えることはできません。
代表例はシェーグレン症侯群です。1933年スウェーデンの眼科医シェーグレンがドライアイとドライマウスの患者に関節リウマチを合併した患者を報告したのが最初です。自己免疫疾患の1つとされており,免疫機構に異常が生じ,自身の体の一部を非自己と認識して攻撃してしまう症侯群です。自己免疫疾患としてはリウマチに次いで2番目に多く年々増加傾向にあり,10万人以上の患者がいるといわれています。そのターゲットとなるのが,涙腺や唾液腺などの分泌腺で,重度のドライアイやドライマウスを発症します。40歳代以降の女性に多く,患者の9割が女性といわれています。内科では膠原病内科で治療されることが多いと思います。
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