連載 他科との連携
小児科と未熟児網膜症と眼科医の私
宇野 英明
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1福岡大学医学部眼科学教室
pp.964-965
発行日 2005年6月15日
Published Date 2005/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100301
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「オギャー,オギャー」
NICUのドアを開けるとそこは新生児の世界。院内依頼書に目を通す。「在胎26週2日,600gにて出生,出後20日。眼底検査お願いします。」保育器のなかで挿管されている患児に極小の開瞼器を用いて眼球を露出し眼底を観察する。「眼底の透見はhazy mediaがありやや朦朧。網膜血管の進展はzoneⅠ程度。血管の拡張はないが要注意。今後,1週ごとの診察予定とする。」
眼科において他科と連携する機会は多々あると思われ,糖尿病網膜症,高血圧網膜症に関連して内科と,眼窩底骨折において耳鼻科や形成外科などもかかわりがあります。そして未熟児網膜症において小児科との関連があります。ここで眼科医である私の未熟児と小児科との付き合い方をご紹介させていただきたいと思います。
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