原著
子宮癌に対する手術時の抗菌薬の予防投与
林 博章
1
,
藤井 哲也
1
,
山下 剛
1
,
中田 俊之
1
,
片山 英人
1
,
小島 貴志
1
,
杦村 和代
1
,
石川 睦男
1
1旭川医科大学産婦人科学教室
pp.201-207
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
[目的]子宮癌に対する術後感染症予防のための抗菌薬投与に関する検討を行った.
[方法と対象](1)本邦における実態調査:腹式子宮全摘術,準広汎子宮全摘術,広汎子宮全摘術時の予防的抗菌薬投与について全国医科大学附属病院およびその主要関連病院に対してアンケート調査を施行した.(2)旭川医科大学産婦人科で3日間以上投与群(第二世代セフェム系抗菌薬2g/100 ml,×2/日)を対照として,3回〔cefmetazole sodium(CMZ)1g/100 ml/30分,術前,術直後,術後8時間〕予防投与の有効性を検討した.術後感染症の診断は術後3日目に①腋窩体温38℃以上が6時間以上持続する,②CRPが標準値の3倍以上,③WBCが9,000/μl以上の3点を満たすものとした.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.