原著
産婦人科領域における周術期の予防的抗菌薬投与に関する実態調査
小島 貴志
1
,
林 博章
1
,
藤井 哲哉
1
,
山下 剛
1
,
中田 俊之
1
,
片山 英人
1
,
石川 睦男
1
1旭川医科大学医学部産婦人科学教室
pp.296-301
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904575
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全国医科大学附属病院105施設に対して,アンケートにより予防的抗菌薬投与法についての実態調査を行った.子宮全摘については腹式と膣式は100%,LAVHは68%の施設で無条件に予防投与を行っていた.投与時期は約70%が術後であった.術前投与を行っているのはわずか15%程度であった.投与日数は3〜5日間が全体のほぼ80%を占め,第一選択薬は第二世代セフェム系が最もかった.
付属器手術についてはすべての施設が抗菌薬の予防投与を行い,投与時期,投与日数,および第一選択薬は子宮全摘とほぼ同様であった.広汎子宮全摘についても投与日数が7日間と延長する以外は同様であった.
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