今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
手術療法
21.初回手術に傍大動脈節郭清は必要か
植田 国昭
1
Kuniaki Ueda
1
1東京都立駒込病院産婦人科
pp.312-313
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904914
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傍大動脈節の転移頻度
都立駒込病院では1975年から1989年までに子宮体癌140例の手術と13例の非手術的治療を行ってきた。手術例のうち125例に後腹膜リンパ節郭清を行ったが,郭清法については二つの時期に区別される。
1975〜86年は骨盤節郭清90例と腫大を触れた傍大動脈節(以下PAと略)の生検12例を行った。その成績はすでに発表したが1),305頁表3に示すように6例にPA節の転移を認めた。特にPT1の66例中1例にPA節転移があり,PT2の17例中3例にも転移を認めた。これら骨盤節郭清の全てにPA節の検索を行えば転移頻度は更に増加するものと考えられた。
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