臨床研修セミナー 術前術後のチェックポイント
合併症手術の術前術後—心疾患既往患者の術前評価と術後管理の問題点
神山 有史
1
Arifumi Koyama
1
1徳島大学医学部麻酔学教室
pp.251-254
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904840
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周術期は手術や麻酔そして予後に対する不安など精神的ストレス,経口摂取の制限や出血など循環血液量の変化,術後の疼痛,呼吸機能低下などにより神経的,内分泌的な変動を来し,心機能は影響される。したがって,心疾患既往患者の手術に際しては術前に心疾患の性質,心予備力を十分に把握し,心臓およびその他の臓器の機能をできるだけ正常化すること,術後は心臓への負荷を最少限にし心不全を予防しなければならない。長期使用薬剤は副作用を防止し,早期の投与再開により心機能を保つようにすることが重要である。
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