今月の臨床 一歩先行く超音波胎児検診
妊娠中期
6.双胎におけるチェック
上野 和典
1
,
上原 克彦
1
,
宮崎 豊彦
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.614-616
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904338
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双胎妊娠は単胎妊娠と比し,さまざまな合併症の頻度が高いために,周産期死亡率は約4〜6倍,罹病率は約2倍以上も高いといわれている.また卵性・膜性によりリスクは大幅に異なり,一卵性では二卵性より3倍も,また一絨毛膜双胎では,二絨毛膜双胎より3〜5倍も周産期死亡率が高いといわれている1).
本稿では,こうした状況をふまえ臨床的に重要と思われる超音波による妊娠中期の双胎におけるチェックポイントについて概説する.
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