連載 病院めぐり
市立岸和田市民病院
立山 一郎
pp.86
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904238
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岸和田は,“だんじり”の町である.今年も9月,10月とだんじり祭りの季節には,威勢のいい笛,太鼓の音が町中をかけ巡った.さて,岸和田市は大阪府の南部,泉州の地に位置している.大阪全体からみれば,泉州は田舎という感じが強いが,人の心は温かく,情が深い.私もこの地に赴任して12年になるが,本当に心の安らぐ土地柄である.
市立岸和田市民病院は,数回の新築移転を繰り返しながら,平成8年5月,額原町2番地に現在の姿で開院された.その前身は,昭和11年に春木町,山直町,南掃守村,八木村,土生郷村の2町3村により「公立大宮病院」の名称で西之内町に設置された.そして,昭和17年に岸和田市立病院と改称している.現在の病院(市立岸和田市民病院)は,許可病床数360床,診療科19科で運営されているが,1日外来患者数1,700〜1,800人,病床利用率99%と活気に溢れている.平成5年には厚生省臨床研修病院に指定され,平成10年に日本医療機能評価機構認定病院となり,同時に日本医療福祉建築賞を受賞している。当院の特徴は,放射線科(医師5名),病理診断科(同2名),麻酔科(同5名),救急診療科(同5名)の充実にあり,われわれが悪性腫瘍を治療する上で心強い味方となっている.
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