連載 病院めぐり
興生総合病院
藤原 久子
pp.1135
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904142
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興生総合病院は昭和48年に藤原病院として25床で発足し,地域の需要に応じて同年60床に増床,医療法人に改組し名称を興生病院に変更した.昭和50年に130床に増床し,人工透析室20床と理学療法室を開設した.昭和52年に米国GE社製全身用CT(輸入1号機)を設置し画像診断を開始,昭和53年に高気圧治療装置による高圧酸素治療を開始した.同年,病床数を200床とし,ICU,CCU,無菌手術室を設置した.昭和59年に開院10周年を迎え,総合的な包括医療を提供するために診療部門の増設と陣容の強化をはかり,南館を新築し293床とした.リハビリテーション施設の完備,人工透析室の増床,人間ドック部門の充実強化,産婦人科の整備に重点をおいた.
新生児の出産時の安全と母体保護の重要性を考慮し,産婦人科を現在の2階に移動させ,外来部門と入院部門をワンフロアーに置き,緊密な連係による作業能率の向上と入院生活の快適性に配慮した.出産を前に産婦が一番つらい時間を過ごす陣痛室は,ゆったりとした個室(18m2)に付添い用のソファーベッドを用意した.全病室に洗面ユニット,ウォシュレット付きトイレ,冷蔵庫,テレビを置き,別に産婦人科専用のシャワー室,談話室も備えた.2人部屋も他科病室の1.5倍の広さで,当時としては贅沢な施設であった.
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