連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第112回
財団法人田附興風会医学研究所 北野病院―地域医療の中核を担う都市型総合病院
本田 孝子
1
Yakako Honda
1
1株式会社日建設計大阪オフィス設計室
pp.176-181
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100775
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●北野病院の歴史と新病院の目指すもの―常に最善の治療を目指して
大阪で最も賑わいをみせる街「キタ」.その東に位置する扇町公園に面した地に,北野病院は2001年9月,新病院として開院した.
京都大学の外科治療で,病の苦しみから癒された大阪の実業家田附政次郎氏が「最高の医療を大阪の地に」との願いを込めて多額の私財と夢を託され,1925年,財団法人田附興風会が設立された.1928年には大阪市から用地の提供を受け,臨床医学研究用病院として,「北野病院」が京都大学の協力の下に創設され,以来,基礎から臨床にわたる幅広い研究成果を直ちに診療の場に還元して医療の向上を図り,大阪における高度医療の中心的施設として今日まで歩みを続けている.
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