今月の臨床 婦人科外来
救急患者への対応
3.ショック対策
沖津 修
1
1町立半田病院産婦人科
pp.610-613
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903636
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ショックとは「急性全身性循環不全で,重要臓器や細胞の機能を維持するのに十分な血液循環が得られない結果発生する生体機能の異常を呈する症候群」と定義される1).ショックはその原因により,神経原性ショック,循環血液量減少性(出血性,非出血性)ショック,心原性ショック,アナフィラキシーショック,敗血症性ショックなどに分類される.
ショックは産婦人科外来を含め,いかなる医療現場でも遭遇する可能性があるが,特定の基礎疾患・既往歴のある場合を除いて,ショックの発生を予知・予防することは困難である.さらに,いったん発生すれば急激に進行し致命的となることから,つねに迅速で適切な治療が行える体制が要求される.
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