今月の臨床 婦人科外来
外来診察と検査
8.経腹超音波の婦人科領域への活用
今井 史郎
1
1愛染橋病院産婦人科
pp.420-424
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903599
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●はじめに
現在,産婦人科領域で用いられている超音波診断法は,使用する超音波の生体に対する安全性および器械操作の簡便性から頻回に繰り返し利用できる画像診断法である.婦人科領域では子宮・卵巣を主とした下腹部臓器の形態が画像として得られる.産科領域では胎児体表の形態や胎児臓器の形態などを非侵襲的に実時間で観察でき,妊娠・分娩管理,胎児管理において必要欠くべからざる検査法となっている.産婦人科でよく使用される超音波走査法としては経腟法と経腹法とがある.経腟走査プローブと経腹走査プローブの比較を表1に示した1).
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