連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
婦人科手術における崎原式深部結紮器の応用
藤井 恒夫
1
1国立呉病院産婦人科
pp.1323
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903121
- 有料閲覧
- 文献概要
婦人科手術においては,骨盤内や腟の深部など術野が狭くて直視下に確実な結紮が難しい場合がある.この器具に使い慣れるときわめて簡単に結べる.本器具は当院の崎原英夫名誉院長(外科)が考案し製品化(泉工医科工業KK)されており,外科を中心に永年使用されてきた.婦人科では主として広汎子宮全摘術や腟式手術の深部結紮などに使用しているが,筆者は比較的浅いところでも愛用している.
結紮器の原理:あらかじめ結び目をつくり,先端部が指先の代わりをして結び目を深部に送り込み,結紮の作用をする.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.