今月の臨床 子宮筋腫—最新情報
治療法の選択
5.核出術
新谷 恵司
1
1広島赤十字・原爆病院産婦人科
pp.1303-1305
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903115
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子宮筋腫は,婦人科の日常診療において頻度の高い疾患で,多くの場合は子宮の全摘出術が行われている.近年,晩婚化などにより挙児希望のある子宮筋腫の症例が多くなった.このような場合の治療法としては,筋腫の核出術が行われる.その場合に問題となる点がいくつかあるが,そのうちの重要な問題点として術中の出血量の減少と術後の癒着の防止がある.この点については多くの工夫がなされているが,いまだに完全な方法はない.今回は,多くの工夫のうちの基本的なものを中心にまとめてみた.
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