今月の臨床 産科における検査法—有用性と再評価
妊娠初期
1.妊娠初期の超音波断層法で何がわかるか
町田 正弘
1
,
竹内 久彌
1
1順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院産婦人科
pp.792-795
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902990
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経腟超音波断層法が産婦人科臨床に導入され,超音波検査の完全な日常化が可能となった.妊娠初期の読影対象は,胎嚢・卵黄嚢・羊膜,および胎芽・胎児などが挙げられる.これらは比較的個体差や測定誤差の少ないものであり,検査に際し,具体的に妊娠何週から何が観察されるべきかを十分に理解しておく必要がある(図1).本稿では妊娠初期を妊娠第一三半期(first trimester)と理解し,経腟法に限定して解説し,自験例(一般産婦人科外来での診断成績)を交えて紹介する.
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