今月の臨床 低用量ピル—新しい避妊法を知る
低用量ピルの副作用
1.マイナートラブル
植村 次雄
1
,
鈴木 亮子
2
1横浜市立大学医学部産婦人科
2横浜市立大学薬剤部
pp.382-384
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902892
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
従来型ピルはホルモン量を多く含むため副作用として,静脈血栓塞栓症,心筋梗塞などの虚血性心疾患,脳卒中など脳血管疾患,高血圧の4つの循環器系疾患の発症が報告され問題となっていた.低用量ピルは従来型のピルの避妊効果を維持しながらその副作用を軽減するためにステロイドホルモン量を減量し改良したものであり,不正性器出血などの副作用は増加しているが重篤な副作用は減少している.低用量ピルの日本で行われた臨床治験成績のおもな副作用の発現率は表11,2)のごとくであり,参考までに従来型ピルの組成を表2に示した.低用量ピルのマイナートラブルは次のごとくである.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.