今月の臨床 乳房—管理のポイント
乳癌
2.乳癌鑑別診断における細胞診,組織診の臨床的位置
土橋 一慶
1
,
山口 和子
1
,
宮崎 道夫
1
,
森 宏之
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.931-933
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902601
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産婦人科日常診療において乳腺を含む乳房は,子宮や卵巣と同様にきわめて密接で重要な臓器のひとつとなってきている.
一般的な乳癌を含めた乳腺疾患の鑑別診断は,視・触診での理学的所見とマンモグラフィや超音波などの画像診断法が中心となり,細胞診を含む病理学的診断手技によって確定診断される.さらに,乳腺疾患の特徴でもある乳頭分泌液の検索や血清腫瘍マーカーなども診断方法の選択や病態像の把握に重要な位置を占めている1).限られた紙面なので,主として乳癌鑑別診断における細胞診,組織診の臨床的問題点の概略を述べる.
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