今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の準備
2.症例と適応
4)男性不妊
中野 英之
1
,
久保 春海
1
,
三浦 一陽
2
1東邦大学医学部第一産科婦人科
2東邦大学リプロダクションセンター
pp.959-964
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
体外受精・胚移植法(IVF-ET)が世界で初めて成功して以来,約17年の月日がたとうとしている.その間の技術進歩は目覚ましく,今日ではIVF-ETは比較的容易に施行できるようになってきた.このため女性因子による不妊は飛躍的に妊娠率が上昇したが,男性不妊が原因であるカップルの割合が相対的に増加しつつあるのが現状である.
本稿では,男性不妊の診断,治療を中心に述べ,精子調整法,精巣上体,顕微授精については他稿に譲る.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.