今月の臨床 分娩発来—しくみと調節
子宮収縮の内分泌調節
5.プロスタグランディン
高橋 通
1
,
畑 俊夫
1
1埼玉医科大学産婦人科
pp.166-168
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902030
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娩出力,産道,娩出物は分娩の三要素であり,その内娩出力の主な要因は子宮収縮である.残る二つのうち,産道は骨産道と軟産道とからなるが,軟産道の分娩準備状態は熟化として表現され,分娩の進行に大きな影響を持っている.プロスタグランジン(以下PGと略)はこれら二つに直接的に係わるところから,分娩の発来と進行の機序のキーポイントを担っていると言える.このPGsについて,その子宮収縮調節機構を中心に,分娩に係わる諸問題について述べる.
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