今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス
エストロゲン欠乏と骨粗鬆症
7.妊娠・産褥期の骨量の変化
古謝 将一郎
1
,
永田 行博
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.1086-1087
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901872
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妊娠中には母体から胎児へ約30gのカルシウムが移行し,産後は母乳を経由して1日約220mgのカルシウムが失われるから,妊娠・産褥期の骨代謝動態への影響が考えられる,とくに妊娠中の骨量に関しては、減少するとか変化しないなど異なった報告が見られ,必ずしも一定の見解は得られていない.妊娠・産褥期に発生する骨粗鬆症の報告もあるが,きわめてまれであることから本稿では妊娠・産褥期の骨量の変化について,自験例を含めて報告する.
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