今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
E.腫瘍外来
22.細胞診—頸癌,体癌,卵管癌,卵巣癌
杉下 匡
1
1佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科
pp.442-445
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901684
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婦人科腫瘍外来における必須の検査の一つに細胞診は欠かすことのできない検査法である.細胞診の優れた点は,つねに臓器と組織型を推定しうることである.しかしそのためには正しい細胞の採取法と塗抹法が必要条件であることも忘れてはならない.
本項では頸癌,体癌,卵管癌,卵巣癌について記載するが,あくまで実施医家の診療指針に役だつことを目的とし,できるだけ実践に即した細胞診の診断基準とその所見を簡潔に述べるにとどめる.よって各臓器の特性を示す正常剥離細胞の基礎知識については,成書を十分に熟読されたい.
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