今月の臨床 胎児環境をチェックする
羊水
24.羊水過多の吸引除去療法
茨 聡
1
,
前田 康貴
1
Satoshi Ibara
1
,
Yasutaka Maeda
1
1鹿児島市立病院周産期医療センター
pp.1340-1341
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901520
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羊水の産生には,胎児尿,胎児肺胞液の気管からの分泌,羊膜からの産生が関与すると考えられており,その吸収には,胎児の嚥下運動による消化管から吸収と羊膜からの吸収が関与していると考えられている。このような絶妙な産生と吸収のバランスの破綻は羊水量の異常を来たすことになる。近年,超音波診断法の普及および進歩により,羊水過多(症)の発見は,以前にもまして早期に正確に行われるようになってきており,その管理は日常臨床においてますます重要となってきている。
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