今月の臨床 外陰の診かた
疾患のポイントと私の治療法
13.外陰白癬症
澤田 俊一
1
Shun-ichi Sawada
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科
pp.721-722
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901333
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皮膚白癬菌症は白癬菌の寄生する皮膚の深さにより,浅在性白癬と深在性白癬に分類される。日常診療中よくみかける足白癬(俗称:水虫),頑癬(股部白癬)(俗称:いんきんたむし),体部白癬(俗称:ぜにたむし)などは浅在性白癬に分類される。白癬菌が毛を介して毛嚢に入った疾患が白癬菌性毛瘡,ケルズス禿瘡などの深在性白癬である。
白癬が陰唇,会陰部などに生じることもあるがこれは頻度としてまれであり,頑癬(股部白癬)から続発することがほとんどであり,今回は「陰股部白癬」について述べる。
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