今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針
フォローアップと予後
25.卵巣の部分切除と排卵機能
早田 隆
1
Takashi Hayata
1
1大分医科大学産科婦人科
pp.312-314
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901219
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卵巣はホルモン産生という臓器特異性ゆえに,たとえ腫瘍が発生(悪性腫瘍を除いて)してもその機能を保存させるため,卵巣の一部を残置するのが実地臨床上の原則である。ことに,性成熟期女性では,性機能の根幹とも言うべき排卵の保持のために卵巣実質を可及的保存する必要がある。与えられたテーマは日常臨床できわめて重要であるが,本題に直結する文献は,著者の知る限り多くない。よって,教室のデータをもとに関連文献を用いてその責を果たしたい。
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