今月の臨床 流産
診断
19.妊娠時期別診断法—妊娠7〜8週
赤松 信雄
1
Nobuo Akamatsu
1
1姫路赤十字病院産婦人科
pp.62-64
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901152
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流産の診断は胎芽(胎児)死亡の診断に集約される。現在最も鋭敏かつ正確に胎芽(胎児)死亡を診断する方法は超音波断層法である。胎芽(胎児)生死の判定には,胎芽心拍動の有無が判断されなければならない。胎芽心拍動の観察は,超音波ドプラ法から経腹走査リアルタイム表示の超音波断層法,いわゆる電子スキャン,さらに経腟走査の導入により,より妊娠の早期に観察されるようになった。
外子宮口の開大,妊娠週数に応じた子宮の大きさと軟らかさなどの診察所見,性器出血,下腹痛などの自覚所見,さらに尿中hCG,血中hCG,血中プロゲステロンといったホルモン測定も流産の診断に利用される。
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