今月の臨床 不妊治療の進歩
体外受精と関連手技
20.経子宮筋層的内膜内胚埋め込み法“The Towoko Method”
加藤 修
1
Osamu Kato
1
1永遠幸マタニティクリニック
pp.450-452
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900817
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緒言ならびに目的
私達は,1987年11月20日より体外受精・胚移植法の臨床応用に着手し,本年(1991年11月末)にて,丸4年が過ぎた。正に苦闘の歴史であると同時に,何故着床しないのか,何か良い移植法がないかとの浅学無知との戦いの歴史であったように思われる。1990年11月,私共の主催した第4回ポール片山デモ&セミナーの特別講演者として来松した,Gift法で知られるU.C.I.Prof.RicordoH.Ashe氏。彼の1つの新しいテクニックの提案,子宮頸管のポリープ,奇形,その他でET困難例に対し,経子宮筋層的に内膜腟へETする方法。このヒントが,私のずっと温めてきた内膜内へ胚を埋込む方法と合致して正に晴天の霹靂の如くProf.Asheが命名した“The Towako Method”として世に登場することとなる。
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