今月の臨床 月経とその異常
月経とその発来のメカニズム
9.Prostaglandinとその月経発来機序への関与
国本 恵吉
1
Keikichi Kunimoto
1
1岩手医科大学産婦人科学教室
pp.408-410
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900369
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月経発来機序は,従来の内分泌学的要因に加えて,最近では血管因子,Prostaglandin(以下PGと略),Growth factorの関与が認められている。また,PG受容体,Mifepristone(RU−486)およびZK 98734などAnti-progestin(以下Ant-prog)剤の作用が明らかにされて,月経発来機序の考察に大きな変化がみられてきている。月経発来へのPGの関与は,子宮内膜の周期性変化に付随するPGの作用の確認が必要である。本稿では,PGを中心に,これらの諸因子の月経発来機序への関与について概説する。
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