今月の臨床 不育症—その対策のすべて
治療の実際
29.抗生物質療法
保田 仁介
1
Jinsuke Yasuda
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.92-93
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900282
- 有料閲覧
- 文献概要
不育症における抗生物質療法の意義は流産既往を有する夫婦において子宮内,子宮頸管内や精液などの細菌学的検査に異常のみられるとき,次回の妊娠に先だって化学療法を行い妊娠の継続に好ましい環境を確保すること,治療として行われる手術時などに潜在する感染の顕性化を予防することなどである。
また流産の処置にあたっては術後の子宮内の感染を起こさないように細菌検査や薬剤の選択に配慮することも大切である。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.