今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新
各種デバイスの原理・有用性と使用上の注意点
ソフト凝固
棚瀬 康仁
1
1国立がん研究センター中央病院婦人腫瘍科
キーワード:
ソフト凝固
,
無放電凝固モード
,
接触性通電
Keyword:
ソフト凝固
,
無放電凝固モード
,
接触性通電
pp.1091-1097
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211382
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●ソフト凝固は,出力設定を上げても低電圧(200V未満)が維持され,放電が起こらず血管や組織を破綻させない,接触凝固に特化した無放電凝固モードである.
●原理としては,組織に電流が流れることでジュール熱が発生し,その結果,生じる比較的低温の蛋白変性によって止血効果を得る.
●ソフト凝固は有用できわめて汎用性の高いものであるが,その原理,特性を熟知して使用することが望ましく,万能ではないことを認識する必要がある.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.