今月の臨床 生殖医療の最新潮流とその一歩先
近未来
精巣器官培養の進化で広がる精子形成研究の未来
永田 紫野
1,2
,
小川 毅彦
1
,
佐藤 卓也
1
1横浜市立大学大学院医学研究科臓器再生医学
2大阪大学微生物病研究所遺伝子機能解析分野
キーワード:
体外精子形成
,
器官培養
,
妊孕性保存
Keyword:
体外精子形成
,
器官培養
,
妊孕性保存
pp.1034-1039
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211371
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●われわれは血清製剤を含む培地を用いた器官培養により,精原細胞を精子細胞へ分化誘導可能な体外精子形成系を確立した.
●現在は,体外精子形成系を改良しさらなる応用へと繋げるため,培地の成分同定やデバイスの開発に取り組んでいる.
●体外精子形成系は,小児を含む男性がん患者の妊孕性保存,男性不妊の診断法・治療法開発など男性の生殖医療に貢献できる有用な技術である.
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