今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する
画像診断
子宮内膜症の画像診断のポイント―良性・がん化例の典型症例からピットフォール症例まで
坪山 尚寛
1
,
大西 裕満
1
,
富山 憲幸
1
1大阪大学大学院医学系研究科放射線医学講座
pp.676-681
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210742
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●卵巣子宮内膜症性囊胞は,内容液がT1強調像で脂肪と同等以上の高信号を呈する点や,多発性,癒着の存在が診断に重要である.shadingで診断してはいけない.
●稀少部位子宮内膜症は特徴的な部位が診断の手がかりとなり,卵巣病変ほど出血が目立たないので注意を要する.
●充実性部分の存在は悪性を示唆する所見であるが,微小な結節やT2強調像で著明な高信号を呈する結節であれば良性病変や境界悪性腫瘍を考慮する.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.