今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために
婦人科編
子宮全摘出術―良性,TLH・開腹を含めて
林 茂徳
1
,
青木 大輔
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.666-674
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210448
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●術前評価(解剖の理解・手術のロードマップの重要性)・臓器の愛護的操作 : 術中・術後のトラブル対処法としての基本は,術前の評価と術中の臓器に対する愛護的な操作である.解剖を理解し常にトラブルを予想して術前,術中,術後の手術のロードマップを描くことが重要である.
●出血 : 無理な凝固止血は行わない.無理な凝固止血は術後の遅発性損傷のリスクにもなる.まずはガーゼ圧迫.
●相談と開腹移行 : 術中合併症を生じた場合は,適宜他科・上級医に相談する.腹腔鏡手術の場合は開腹移行をためらわない.
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