増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
周産期
出生前診断の検査と処置
羊水検査を行うにあたっての患者説明
齋藤 彩
1
,
高橋 聡太
1
,
室月 淳
1
1宮城県立こども病院産科
pp.32-35
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210290
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必ず説明しておくべきこと
◆羊水中には胎児の細胞が含まれていて,この羊水を採取することにより,胎児の染色体や遺伝子を調べることができる.
◆通常妊娠16週前後に行うが,超音波画像を見ながら母体腹壁に穿刺針を刺して,子宮内の羊水を通常20mLほど採取する.
◆破水,出血,子宮内感染,母体の臓器損傷,早産,羊水塞栓などの合併症があり,300人に1人くらいの頻度で流産や胎児死亡となる.
◆羊水検査の前後の遺伝カウンセリングが重要である.
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