今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで
TOPICS
臍帯血幹細胞による細胞療法・再生医療
上田 一仁
1
,
佐藤 義朗
1
,
早川 昌弘
1
1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター
pp.1062-1067
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210167
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●臍帯血幹細胞には,造血幹細胞や造血前駆細胞だけでなく,間葉系幹細胞(MSC)をはじめとする他の幹細胞も含まれている.
●臍帯血幹細胞は,神経系細胞への分化能,神経修復作用,血管新生作用,抗炎症作用など多岐にわたる作用を通じて治療効果を発揮する.
●日本ではHIEに対する自己臍帯血幹細胞療法の臨床試験が2015年から開始され,第1相試験で安全性が確認された.まもなく(2020年7月現在)第2相試験が開始される予定である.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.