今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで
羊水
羊水過少の病因・病態
吉田 志朗
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科
pp.1038-1044
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210164
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●羊水の循環を理解することが,羊水量の異常の病因,および周産期管理上の問題点を含む病態を理解するための第一歩である.
●羊水過少と診断した場合には,破水・母体因子・胎児因子・胎盤因子のいずれによるものかを可能な限り検索する.
●羊水過少では容易に臍帯圧迫が生じるため,胎児機能不全に陥りやすい.また,妊娠中期からの羊水過少は胎児肺低形成の原因となり,児の予後は一般に不良である.
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