今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因
総論
妊娠が判明したときの気持ちは産後うつに影響を与えるか?
馬場 幸子
1
,
磯 博康
2
1大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座 医の倫理と公共政策学
2大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学
pp.434-438
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210055
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●妊娠が判明したときのネガティブな気持ち(とまどった・困った),産後うつはいずれも虐待のリスク要因である.
●妊娠が判明したときの気持ちが「予想外だがうれしかった」「予想外でとまどった」「困った」「特に何とも思わなかった」であった女性は,産後うつのリスクが高かった.
●妊娠が判明したときの気持ちの把握によっても,産後うつのハイリスク者を見つけることができる可能性がある.
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