合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス
胎児疾患編
腹壁疾患・消化管疾患・腹部腫瘤
加地 剛
1
1徳島大学産科婦人科
pp.148-156
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209906
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●腹壁破裂は臍帯ヘルニアと異なり,ヘルニア囊がなく,臍帯(動静脈)は臍部から正常に起始している.通常腸管のみが臍の右側の欠損口を通り,羊水腔に脱出している.
●食道閉鎖の診断は,esophageal pouch(嚥下した羊水が食道盲端部に貯留したもの)の描出により行う.その描出には,気管の背側を描出し嚥下するのを待つ.
●鎖肛では,臀部の横断像でターゲットサイン(肛門管および肛門括約筋などにより形成されるリング状構造)が見えないことが多い.
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