今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識
診断法
男性不妊症における染色体・遺伝子検査
木村 将貴
1
,
中川 徹
1
1帝京大学医学部泌尿器科学講座
pp.1062-1067
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209524
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●将来的な遺伝カウンセリングのため,染色体検査や遺伝子検査が必要になる疾患を確認する.
●染色体検査の適応は非閉塞性無精子症もしくは精子濃度500万/mL以下の高度乏精子症である.流産を繰り返す症例や奇形,精神発達遅滞などの児の異常を疑うような病歴があれば精液所見にかかわらず施行する.
●AZF領域微小欠失は非閉塞性無精子症や高度乏精子症で認められ,男児に遺伝するため注意が必要である.
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