今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点
CQ004-3(新規)
妊娠・産褥期に深部静脈血栓塞栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PTE)の発症を疑ったら?
森川 守
1
1北海道大学大学院医学研究科産科・生殖医学分野
pp.709-714
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209127
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●急性PTEならびにDVTに対しては,母体救命のために,(1次施設においても)まず初期対応だけでも施行していただきたい.
●すでに意識を消失している場合や全身状態が不安定な場合には,DVTやPTEの診断よりも治療(初期対応,特に呼吸循環管理)を優先する.
●DVTでは,常にPTEを念頭に診断・治療を進める.
●対応が自施設・自科で困難な場合には,高次施設や専門他科(循環器内科医・循環器外科医など)へ紹介あるいは連携管理を行う.
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